エッチ三昧だけど…決して幸せじゃない彼女への「模範解答」

現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、毎日のように身体を求められるけれど、普通のデートや将来のことなど、何も考えてなさそうな彼を持つアラサー女子。三松先生が、性欲旺盛男の対処法を伝授します!
文:三松真由美 イラスト:犬養ヒロ

【レスなひとびと】vol. 57

■ 柊子(31歳)「セックス以外レス」今日も明日もエッチ三昧。普通のデートもしたいのに。

「ねえ、柊子。しようよ」

以前ならとっても嬉しかった誘い文句。今では…。ウンザリ。とにかくうなずく。波風立てたくない。

「いいよ」

今日は星二の自宅ベッドでだから、まだマシなほう。星二の前戯おざなりの快速特急セックスに頭を空っぽにして身を委ねる。これって、欲求処理だけのオンナに成り下がってないか。

「セックスレス」ってよく聞くけど、わたしは「セックス以外レス」だよ。

「柊子っ、俺っ、イキそう……!」

気持ち良さそうに星二が吐息を漏らした。柊子は「はあ」とつまんなそうな溜息を吐いた。

柊子はイタリアンレストランのホールで接客をしている。過去は中堅企業の正社員だったが、休みが少なく、給料が安く、セクハラを受けるばかりの環境にふと「わたしはなんでこんなに頑張ってるんだっけか?」と思うようになり、会社に行かなくなった。

退職は退職代行に依頼した。半年ほど貯金を崩して生活していたがこれではまずいと気づき、近所のイタリアンレストランで働き出した。その店のマネージャーが星二だ。

2人きりで閉店作業をしているとき「もう俺我慢できないっ」とバックハグをかまされ、そのまま従業員控室で初エッチ。

付き合ってからも、同じパターンの突然エッチ。

アウトレットで買い物をしていて「この服似合う?」とはしゃいでいたら「ねえ、柊子、しよか?」で、アウトレットの駐車所でいたしてしまう。葉山の海にドライブに行こうと車に乗ったら「ねえ、柊子しよか?」。発車したのは車じゃありませんでした。神社にお参りに行った際、参り終わった途端「ねえ、柊子しよか?」。そのままラブホへGO。よくわかんないけどバチが当たるぞ。

そんな感じでセックス三昧。せめて前戯はしてくれ、耳舐めるだけでいいから。しかし、「それのみのオンナ」感が拭えない。仕事の相談や将来どうするかのマジ会話をしかけても「ゆっくり考えなよ」。以上。

まわりの友達がセックスレスで悩んでいるなか「セックス以外レスで……」とは相談できず、悩みは積もるばかり。星二のことは、まあ好きだ。好きだからこそ毎度のエッチに我慢してるが、たまにはちゃんと会話したい。股間も休ませたい。

「わたしはこの男と付き合ってていいのか」

交わりのあと、横でグースカいびきをかく星二の顔を見つめた。
【三松さんからのコメント】

好きな彼氏と初体験をしてしまうと、しばらくは寝ても覚めても頭の中がセックスのことででいっぱい。

「うれしい。私のこと求めてくれる。愛してくれる♡」。

デートのたびに昼夜問わず抱き合うカップルは少なくないと思います。

しかし、その頻度のセックスを大人になってからもキープできるか。女性側もワイルドで、お互いのニーズがマッチするなら、ただただ幸せなカップル。そっとしとけばいい話ですが、柊子さんは現状に苦痛を感じている様子。

セックスの相性はカラダの相性だけではないんです。気持ちが満たされるとか、快適な頻度とか、思いやる会話とか、ハートで触れ合うことも大事にしなくちゃ。世間でセックスレスと言われる関係であっても、毎日添い寝してたり、一緒にいる時間に満足していたりで幸せな二人もいる。人の価値観が同じで幸せならそれでいい。

柊子さんカップル、どうやら相性が悪い。

彼のこと好きで一緒にいたいなら、勇気を出してエッチを断ってみましょう。彼は俺さまセックス派。本当は柊子さんが、前戯のないセックスや回数が多すぎるのが辛いって気づいてないのかも。

自己開示しないと、むこうの本音も見えず関係は平行線をたどるだけ。言い方は考慮しつつ、彼にちゃんと柊子さんのボディだけでなくハートに向き合ってもらいましょう。

「セックス断って、拗ねるような男とは結婚してはいけない! お互いのハートが共鳴するような付き合い方を提案しろ」

三松 真由美恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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